体験記 －in オーストラリア－

ダーヴィはロンセストン（タスマニア北部にある2番目に大きな町)から約104キロ北東に位置する小さな町です。 ロンセストンから１日2本でているバスに乗れば、約４時間でダーヴィに到着します。 町のメインロードには、小さなスーパー、郵便局、銀行ATM、カフェ、ネットカフェ、古本屋、アンティーク店、 キャンディー屋があるこじんまりとした街です。ちなみにWWOOF先は町から歩いて片道1時間の山奥でした。

オーガニックの種子を生産している有機農家で、私が初めてWWOOFをした一番思い出深いところです。 文明の利器が何ひとつなかったのですが、それでもこんなに穏やかに楽しく生活ができるんだと妙に感心しました。

仕事が終わったらシャワーがてら近くの川に毎日泳ぎに行ってました。 飲み水はここの川から汲んでいました。慣れない初日はおなかこわしましたがすぐに慣れます。 台所の蛇口からは、ダム（ここのホストお手製）からの水というか雨水がでてきます。 多少色はついていましたが食器洗いとシャワー用だったので問題はありませんでした。 ちなみに、電気はランプで代用。ランプの光はなんともいえず癒されます。 唯一困ったのがカメラの充電ができないことでした。計1ヶ月程いましたが写真は数えるほどしかありません。 どこで充電していたかというと、町のネットカフェに行ったときにこっそりコンセントを拝借して充電していました。

仕事は1日5時間。基本は肉体労働で色んな仕事をしましたが、楽しかった順からご紹介します。 ①まずは、ブラックベリー摘み。摘みながら食べれるところがいいですね。 ②ジャム作り。これも作りながらつまみ食いできますね。 ③せっけん作り。廃油からつくりました。 その他に、パン作り、トマトの種採取、草取り、薪割りなどをしました。 ちょうどこの年は全く雨が降らず、農場の野菜たちは壊滅状態だった為、ホスト所有の森に車椅子の人も 散策できるハイキングコースのトラックをつくるという完全肉体労働が多かったです。

なにより楽しかったのは他のWWOOFerとの出会いでした。大体5～10人の色んな国の子達と一緒に働いて共同生活するのは とても新鮮でした。便利な生活イコール豊かな生活ではないんですね。

ここは、グラスアートをしている女性が作品を制作しながらのんびり住んでいるところでした。 女性独りで田舎に住んでいるためかとてもたくましく、家や庭のメンテナンスまで全てを自分で こなしていました。 今回はこのお宅でハウスシッターというものをしました。ホストが美術大学に通うため家を留守にしている間 住み込みで留守宅の管理をするというものでした。合計6週間ほど滞在しましたが、ホストと顔を 合わすのは2週間に一度のペースでその時に仕事はこれとこれという感じでお願いされ自分のペースで 仕事をしていくのでほんとうにゆったりと暮らしていました。 直前まで滞在していたファームが肉体労働に次ぐ肉体労働だったので、次はちょっとのんびりと いうことでそこで知り合った友人と二人で滞在。 仕事はこんな感じでした。 ①羊の餌やり。草の少なくなった庭から羊を連れ出して別の場所まで誘導します。 あんなにのんびりした雰囲気を醸し出しているのに食欲だけは旺盛でひっぱりまわされました。 羊は2匹いたので、大きいほうをシープワン(sheep one)、小さいほうをシープツー(sheep two)と 名づけました。 ②庭の水やり。広大な敷地のため水やりに毎日1時間。 ③木の剪定。 その他には、苗の植え付け、池の草取り、柵の設置、肥料用に羊のふん集めなどをしました。 仕事の量がそんなに無かった分、家にある乾物類と庭の野菜以外は自分達もちでした。 ちなみに冷凍庫には数日前に解体した羊がありました。ありがたくラムチョップにして頂きました。 とっても美味しかったです。 なので、毎週バスにのって大きなスーパーへ1週間分の食料を買いに行くことが私達の中で一大イベント でした。行きは空のバックパックを持って行き、帰りは食料品でパンパンににして帰っていました。 いまだかつてこんなにのんびり暮らしたことは無いってくらいのんびりしていました。 始めは新鮮でしたが段々とメリハリのある暮らしがしたくなり、再び前いた ファームに戻りました。

ただいま作成中